『Long Live Rock N Roll』

レインボー強化月間③

今回は3rdアルバム、『Long Live Rock N Roll』をレビューしていきたいと思います。

それにしてもこのジャケット…


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メンバーのモジャ加減がよく伝わってきますね。

 

  1.Long Live Rock N Roll

タイトル曲!ドラム炸裂から始まります。テクニックにこだわってる感じは無いけど流石の迫力。サビ前のコーラスが萌えポイント。リッチー・ブラックモア先生のギターソロもなだらかで、聞き疲れしない感じがいいですね。

 

 2.Lady  Of the Lake

この歌もディオの後ろで隠し味程度にゴージャスなコーラスがウーウーワーワー聞こえてて、奥行きを感じます。伸びやかなギターソロも雰囲気に合っています。

 

 3.L.A.Connection

AC/DC味を感じるイントロ。この一曲はベースの音がハッキリ聞こえて、骨太な印象。

でもその骨太の中にピカピカなボーカルが入ってるから美しいんだよなぁ。

 

  4.Gates Of Babylon

出た!(何が?)怪しげな中世サウンド、これぞレインボー!ちょっと2ndに戻った感じね。この一曲で、「こう来るかッ!!」って聞く人を惑わせるポイントがいくつもあって、それが荘厳な雰囲気にさせていると思うよ。

 

 5.Kill The King

出た!(何が?!)出し惜しみしてたんか!って思っちゃったよ!お得意の炸裂イントロからの、「デーンジャッデーンジャッ」は確実にハートを射止めに来てます。そして間奏のギターソロよ。私、「ヤベーッ!」って思ったのはその感想が終わった後!キーが上がってる!鳥肌が立つよ。んで、終わりの勢いも…!高みを目指してる貪欲さがこの一曲で伝わってきます。

 

 6.The Shed

小気味よいビートですね。

 

 7.Senstive To Light

元気いっぱいですね。間奏で一旦クールダウンさせてくれる粋な計らい。

 

 8.Rainbow Eyes

最後を飾るのにぴったりの、貫禄ある落ち着いた一曲。こんな優しい声も出せるんですね…子供できたらぜったいこれ子守唄として聞かせたい。子供泣くね。

 

 

 

私の友人が数年前に出待ちでディオからサインを貰おうとしたらしいのですが、思いのほかファンが多すぎて2枚サインしてもらうつもりだったレコードの一枚をしまったらしいです。それを丁度見てたディオが、『いいよいいよ!もう一枚出しな!』と言って2枚ともサインしてくれたほっこりエピソードを教えてもらいました。「ディオはめっちゃいい人。そして背が小さかった」それが、友人がディオと会った感想です。

『Rising』

レインボー強化月間②

始まりました第二弾!今回は2ndアルバム、『Rising』をレビューしていこうと思います!レビューっつっても私の駄感想文なので大したことはかけませんが、このレビューを見て「うおおぉ!!何だかレインボー聴きたくなってきたぞ!」って思ってくれたら幸いです。 

 

 

 

  1.Tarot Woman

心地よいシンセが耳から脳味噌へ流れ込んでゆく。あぁ、至高…と夢心地でウットリしていると、気付いたときには既に脳汁分泌コントロール室を乗っ取られています。ドラムが聞こえた頃にはもうこの勢いは誰にも止められません。

 

 2.Run With The Wolf

えっ、このパワーのある音色、私を落ち着かせてくれる暇を与えないつもり?!勢いは落ちることなく2曲目へ続く!

今細かい感想を書こうと思い切り耳を澄ましてるんだけど、じっくり耳を傾ければ傾ける程、ドラム、声、ギター、コーラス、全てが全て力強くて主張が激しくて何書いたらいいかわかりません。オタスケー。

 

 3.Starstruck

オ" ?!?!ゴフッッッ?!?!イントロのドラムとギターが息の根を止めにかかってきた!!!やられた…死ぬ直前はとてつもない快楽を生むと言われているが、まさに今その感覚を体験しているようだ。あぁ…私は今、滅茶苦茶ピョンピョンジャンプしたい衝動に駆られている。でも出来ない。電車の中なので。んで、曲の終わり方のキレ良くない?こういうキレの良さに若さを感じますね。

 

 4.Do you Close YourEyes

突っ切るようなギターのイントロに、ディオの「うぅ〜ヤァヤァヤァヤァ〜!」が乗っかってしまったら、瞳孔はもう開きっぱなし。Do you Close YourEyes?無理です。んで、終わり方のキレ良くない?何なら前曲の2倍くらいキレてるよ。2倍ってかなりだよ。

 

 5.Stargazer

おぉ、小気味よいテンポ。今度の曲の始まりは爆音じゃないな、とホッとさせるのも刹那、食い入るようなビートが炸裂し始め、「曲の勢いって音量だけじゃないんだな…」と当たり前の事に気づくでしょう。イントロからは想像のつかなかった、意外とゆったりとしたスピードに、ウットリ聴き惚れる。しかし、0:50の「Oh I see his face!」が聞こえてきた途端…心臓に満たされるこの液体は何だろう…そうです、脳汁が頭に収まらず溢れて右心房に流れ込んできたのです。ここから8分間、思う存分脳汁の海に溺れてください。(脳汁脳汁って何かキモいよ!)

 

 6.A Light In the Black

デーデッデレーンデッテレーンデデという疾走感のあるリフ。そして、間奏で流れるビラビラきらびやかなシンセが、まるでマリオカートでスターを得た時のようにスピードを加速させ、無敵感を身に着けます。この間奏一体いつまで続くんだ。答:約3分30秒 

 

このアルバムを初めて聴いたときは衝撃が走った。解雇されたELFのメンバーには申し訳ないが、1stとは比べ物にならないパワー。虹を掴む拳のジャケットに相応しい、キレッキレの音色に圧倒されます。

このアルバムを聴くことは、聴くを超えた「体験」であります。

『Ritchie Blackmore'sRainbow』

レインボー強化月間企画 

始まりました!一回目は1stアルバム『Ritchie Blackmore'sRainbow』です。

リリースは1975年。バンド名はまだレインボーではなく、アルバムタイトルと同じRitchie Blackmore'sRainbowでした。リッチー・ブラックモアの主張激しい!実際このアルバムが完成した後は、ディオ以外全員解雇しちゃったし。

これは私の感想文ですので、まぁ細かい歌詞の意味などは他のブログを参考にしてよ。

 

  1. Man On The Silver Mountain

 これぞ一曲目!って感じの迫力です。噛み心地の良いイントロからの、ディオの「あむぁりぃ〜あむぁりぃ〜」の入り方が心を鷲掴みにして離さないね。0:45〜のピロリロピロピロも、ただモンじゃねぇ感をだしてます。歌詞の内容は、さしずめ「ワイが銀嶺の覇者じゃ!!燃えるぜ」といったところでしょうか。

 

 2.Self Portrait

 一曲目の重厚感を残したまま入るこの曲は、テンポこそスローだが、王者の風格はムンムンに漂っている。しかし、歌詞は貧困層の嘆き。っていうか、空き缶の底をポコポコ叩いたような曲の始まり方はどうにかならなかったのかね?

 

 3.Black Sheep Of The Family

これはクォーターマスのカバーみたいですね。王者はこんなお茶目で明るい面もおありなのですね!浮かれてるなぁ。ダンスパーティーで羽目外してそう。銀嶺の覇者って。

 

 4.Catch The Rainbow

 その羽目を外した覇者が、「昨夜はちょっと滑ってたな…」って夕日を見ながら反省している様な曲。思わず「ドンマイ!」って言ってあげたくなるような哀愁が漂ってますが、その歌詞は、身分の差から実らぬ恋をする男女の切ない物語なのだ。すいませんでした。

 

 5.Snake Chamer

 これこれ!強さが出てて好きだなぁ。好きポイント①2:46あたりのグゥ〜ンって入り始める音②2:54で右から左に流されるブゥ〜ン!って音③2:58のディオの「にゃほほ」みたいな声④3:06のギターの「ピキュン!」ってとこ。ワウギターのモキュ音も良きなぁ。スネークチャーマーとは蛇使いのこと。蛇使いって…お茶目!

 

 6.The Temple Of The King

4曲目の哀愁がまた戻ってまいりました。王者にはこういう一人の時間も必要なのです。

それにしても何てエネルギーを感じるバラードなのでしょうか…女々しさを見せないんだもん。邦題は王の神殿。まさに中世チックでレインボーらしいで。ちなみに私この曲、歌い出しの辺りの「of the fox」を「of the fuck」と空耳していたので流刑です。Heaven help me。

 

 7.If You Don't Like Rock N Roll

タイトルから分かる通り、ロックンロールしてます。チャックベリー風味。

私はあるパーティで男の子に話しかけられた。「君はどんな曲が好きなの?」私は答える。「そうね…ロックンロールかしら。」「えぇっ、ロックンロールってやつのどこがいいんだい?」そう彼が半笑いで答えた瞬間、今まで流れていたジャズが止まり、この曲が爆音で流れるのだ。「トゥー!レイト!!ナウ!!!」と世間知らずのボーイを指差してシャウトした暁にはその場にいた全員が踊り狂っていることだろう。

 

 8.Sixteenth Century Greensleeves

イントロがこれまた。ジャッジャッと小気味よいギターストロークです。高音ギターとぶっといベースに隠れてるけど、後ろでウニョウニョ複雑に音がなっているのが心地いいんだよなぁ…急に音量下がったと思ったらこれフェードアウトで終わるのか。何か惜しいなぁ。タイトルのグリーンスリーブスとはイングランドの民謡だそうです。

 

 9.Still I'mSad

歌なし。この疾走感、Zeppelinの「アキレス最後の戦い」に似てる。

 

私がレインボーに対して、「どうせキラキラしたメジャーコードの曲ばかりなんでしょ?」と偏見を持って聴かなかった頃。友人から「いや!!初期のレインボーはマヂでハードロックしとるから!!聴いてみい!!」と言われて渋々聞いてみたら、衝撃が走ったね。あっ、けっこう泥臭くて割と私好みやん、ってね。衝撃と言うには大げさだったね。

 

 

次回は2nd、「Rising」のレビューを書きます!おたのしみ!

 

 

レインボー強化月間!!

もうすぐ2019年も終わりですね。 

そこで、いきなりですが…

レインボー強化月間を行いたいと思います。(私の中で。)

私はハードロックが大好きだ。しかし、未だに、『にわか』である。その理由は、ディープ・パープルとレインボーのメンバーを時期ごとに暗唱できないからだ。

この時期のハードロックバンドはメンバーが脱退し加入しを繰り返し過ぎて、穴兄弟のようになっている。そこらへんが私にはごっちゃなのだ。というわけで、一度レインボーの1stから聴き直してみて、そのアルバムのレビューをしつつ当時のメンバーを振り返ってみようと思う。すべてのアルバムをレビューし終わった頃には、私はレインボー博士になっている予定だ。

果たして8枚目までもつのか。乞うご期待!

「ナイトクローラー」

ナイトクローラー

公開:2014

★★★★☆

暗く、怪しげ。ジェイク・ギレンホールの何を考えてるか分からない表情がかっこいいなぁ。
主人公がファッキンクソ野郎なのに、何故か最後裁かれなくて安心してしまった。多分、彼自身冒頭から不憫な状況だったからこれ以上落ちぶれないようにと同情してしまったのかもしれない。こそ泥から殺人まがいの事をしてしまうなんて充分落ちぶれてるとも言えるが。

サイコパスの天職がパパラッチだ。

報道側が求めてるネタが、「被害者は裕福な白人、加害者はマイノリティ側の人間」だと言ってたシーンがグサッときた。少数派=悪と世間に印象づけているのはTVなのだ。

日本と海外では報道スタイルがだいぶ違うように感じた。

あと、一瞬だけ吹き替えも見てみたが、ジェイク・ギレンホールの声優さんが「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」と同じ人だった。(高橋広樹さん)
この方の、飄々としながらも「え、何か僕悪いことしてる?」って感じの声、聞いてて心地よいし2作ともハマり役だなぁ。

「モーターヘッド/クリーン・ユア・クロック」を名古屋シネマテークで観てきました

 バイト先の尊敬している社員さんは、モーターヘッドの大ファンだ。私もそんな社員さんに一歩近づきたい。そんな思いから一時期モーターヘッドを聞き漁ってみた事があるのだが、正直な所、さっぱりであった。ボーカルの人何言ってるか聞き取れないし。

 

2018年12月。ふと、その社員さんがこんな事を呟いた。「名古屋シネマテークで、モーターヘッドのライブ映画が上映されるみたいよ」

一度は聴くのを断念したバンドだが、映像で観るとまた違う魅力に気づけるかもしれない。これも何かの縁だろう。そう思い立ち、私はその方と一緒に映画を鑑賞しにいったのであった。

 

 

見る前のLIVEのイメージ

・とにかくうるさい
・水分補給がウォッカ
・MCでレミーが「てめぇら全員殺す」とか言う
・全員超ムキムキ
・楽器とか滅茶苦茶壊す

 

 

実際

・静かすぎて寝てしまった
・そもそもMCがほぼない
・そしてレミーがほぼ動かない
・というかレミーが死にそう
・そんなレミーを崇拝するファンは一体何なのだ
・終わり方が煮えきらない


あれ?といった感じであった。拍子抜けさえしてしまって、その後社員さんに聞き出して色々教えてもらった。

 

そうして分かったこと。事前知識無しで観に行った私が大馬鹿者であった。

 

まず、私は知っておくべきであった。
今回の映画は、レミーが亡くなる2ヶ月前に撮られた、最後のライブ映像であること、そして、会場に居た大勢のファン達は、最盛期のレミーの生き様を知り、今日まで惚れ続けた人たちだったということを。

 

そう、これはレミーのファンによるファンのための映像だったのだ。

 

パットしないなぁという印象だった、最後の終わりそうで終わらない轟音は一体何だったのだというと、ベースをアンプの前に放置してハウリングさせっぱなしにしたまま退場するスタイルが、彼のLIVEのお決まりらしい。
豆知識だが、レミーの葬式では最後、生前使っていたベースをスタッフがライブと同じようにハウリングさせ、その音が葬儀場にいつまでも鳴り響いていたという…(当時YouTubeで葬式の生中継があったらしい)
それを知った上で生前最後の音源となったあのハウリングを聴くと…ファンにとってはたまらないだろう。

 

感想でマイナスな面ばかりあげてしまったが、かっこいいなと思ったところもあった。まず、レミーのベースがレザーカービングで良かった。ギターとドラムの人が、レミーのヨロヨロをカバーするような力強さで感動した。アンコールで歌われたニ曲はシビれたし、頭上にある鉄筋でできた戦闘機のオブジェはかっこよかった。

 

何も知らない小娘のペラペラな感想で、本当にすみません。

今度社員さんが「極悪レミー」を貸してくださるようなので、それを見れば私もモーターヘッドの虜になるような気がする。
あと一歩で惚れる予感がする。
楽しみだ。

 

 

 

 

ちなみに社員さんも上映中寝てしまったらしい

「スクール・オブ・ロック」

スクールオブロック

★★★★☆

 

監督…リチャード・リンクレイター
公開…2003
キャスト…ジャック・ブラック(デューイ)
     校長先生(ジョーン・キューザック

 

あらすじ:バンドをクビになったどうしようもない中年小太り男、デューイは、お金欲しさに教員を装って名門小学校に潜り込む。しかし、授業が教えられない!!唯一教えられるのはロックンロールってことで終日子どもたちにロックを教える。
果たしてPTAや校長の目をかいくぐれるのか?!


王道のストーリーとギャグ。なにも考えずに楽しめました。
ロックンロールの勉強になります。ハチャメチャな授業なんだけど、ちゃんと生徒たちの心を掴んで、虜にして…ロックから学べることは単純だけど多い。こんな授業本当にあったらいいのになぁ

 

優等生役の女の子はアイカーリーの子だった!小さい!!

 

AC/DCのオマージュなど、ロックファンならニヤリとする小ネタがいっぱいで嬉しい。

 

それぞれの子に合わせた宿題を出す所は教育熱心な先生だなぁと笑ってしまった。(キーボードの子にはイエス、ドラムの子にはラッシュの2112ギターの子にはジミヘンのアクシス

 

校長先生と飲みに行って話を聞く所とか、一人一人と向き合うのっていいよね。価値のある人とは人の価値に気付ける人だ。

 

好きなシーン…子どもたちに初めて楽器を触らせて演奏させるところ。全員の楽器が合わさったときに完成するスモークオンザウォーターが気持ちいい。