「モーターヘッド/クリーン・ユア・クロック」を名古屋シネマテークで観てきました

 バイト先の尊敬している社員さんは、モーターヘッドの大ファンだ。私もそんな社員さんに一歩近づきたい。そんな思いから一時期モーターヘッドを聞き漁ってみた事があるのだが、正直な所、さっぱりであった。ボーカルの人何言ってるか聞き取れないし。

 

2018年12月。ふと、その社員さんがこんな事を呟いた。「名古屋シネマテークで、モーターヘッドのライブ映画が上映されるみたいよ」

一度は聴くのを断念したバンドだが、映像で観るとまた違う魅力に気づけるかもしれない。これも何かの縁だろう。そう思い立ち、私はその方と一緒に映画を鑑賞しにいったのであった。

 

 

見る前のLIVEのイメージ

・とにかくうるさい
・水分補給がウォッカ
・MCでレミーが「てめぇら全員殺す」とか言う
・全員超ムキムキ
・楽器とか滅茶苦茶壊す

 

 

実際

・静かすぎて寝てしまった
・そもそもMCがほぼない
・そしてレミーがほぼ動かない
・というかレミーが死にそう
・そんなレミーを崇拝するファンは一体何なのだ
・終わり方が煮えきらない


あれ?といった感じであった。拍子抜けさえしてしまって、その後社員さんに聞き出して色々教えてもらった。

 

そうして分かったこと。事前知識無しで観に行った私が大馬鹿者であった。

 

まず、私は知っておくべきであった。
今回の映画は、レミーが亡くなる2ヶ月前に撮られた、最後のライブ映像であること、そして、会場に居た大勢のファン達は、最盛期のレミーの生き様を知り、今日まで惚れ続けた人たちだったということを。

 

そう、これはレミーのファンによるファンのための映像だったのだ。

 

パットしないなぁという印象だった、最後の終わりそうで終わらない轟音は一体何だったのだというと、ベースをアンプの前に放置してハウリングさせっぱなしにしたまま退場するスタイルが、彼のLIVEのお決まりらしい。
豆知識だが、レミーの葬式では最後、生前使っていたベースをスタッフがライブと同じようにハウリングさせ、その音が葬儀場にいつまでも鳴り響いていたという…(当時YouTubeで葬式の生中継があったらしい)
それを知った上で生前最後の音源となったあのハウリングを聴くと…ファンにとってはたまらないだろう。

 

感想でマイナスな面ばかりあげてしまったが、かっこいいなと思ったところもあった。まず、レミーのベースがレザーカービングで良かった。ギターとドラムの人が、レミーのヨロヨロをカバーするような力強さで感動した。アンコールで歌われたニ曲はシビれたし、頭上にある鉄筋でできた戦闘機のオブジェはかっこよかった。

 

何も知らない小娘のペラペラな感想で、本当にすみません。

今度社員さんが「極悪レミー」を貸してくださるようなので、それを見れば私もモーターヘッドの虜になるような気がする。
あと一歩で惚れる予感がする。
楽しみだ。

 

 

 

 

ちなみに社員さんも上映中寝てしまったらしい